関東地方は、7月半ばころから少しずつ気温が上がり梅雨明けと同時に連日暑い日が続いています。日中外出するときにはなるべく日陰を歩きたいけれども、日陰も少ない場所などでは太陽の光は容赦なく人々に熱を与え熱中症のリスクを高めてしまいます。特に、最近ではコロナウィルスの感染拡大でマスクを装着する機会も多くなっていて、マスク着用熱中症注意も欠かせません。人ごみの中を歩くときにはマスクは必須ですが、あまり人がいないような住宅地の中であればマスクをせずに歩いても良いのではないでしょうか。
ところで、熱中症は体温の調節機能がマヒしてしまう高熱を発生させる疾患の一つです。人間の体は汗をかいて体温をコントロールしているわけですが、汗をかかない状態が続くと体温の調節ができなくなり熱中症を引き起こすことになります。そのため水分の補給はとても重要であり、汗をかいたら水分補給ではなく常に補給できるようにしておくことが熱中症のリスクを低減させてくれます。ただ、この熱中症は屋外だけで起きるものではなくむしろ屋内の方がリスクが高いといわれています。では、家の中で注意する場所とはどのようなところになるのか、これを把握しておけば熱中症対策にも効果があるわけですが一口に家といっても木造の一戸建て住宅もあれば鉄筋コンクリート建てのマンションや3階建ての一戸建てなど様々です。
木造の家も最近では気密性が高い住宅が多くなっていて、鉄筋コンクリート建てと同じような機能性を持つ家も少なくありません。鉄筋コンクリート建てと聞くと、ひんやりしているイメージから熱中症とは無縁などの印象を抱く人も多いといえますが、コンクリートは熱を溜め込みやすく溜め込んだ熱は少しずる放射するため冷めにくい性質を持ちます。そのため、マンションなどのような鉄筋コンクリート建ての室内は温度ピークは外の温度ピークよりも遅くなり夜間の場合でも熱中症のリスクがあることを覚えておきましょう。
日差しが強く入る部屋や一戸建てやマンションの家の上層階、風通しが悪い部屋などは熱中症のリスクを高めてしまうので注意しなければなりません。日差しが強く入る部屋などでは日差しを遮るための工夫が大切、これに加えてクーラー扇風機の活用を行うなど室内での予防法を実践します。遮光カーテンは、日差しを遮る効果を期待できるインテリアでもあり、直射日光が当たらないような部屋であればレースのカーテンだけで良いのですが、日差しが強く入る部屋には遮光カーテンを使い日差しを遮ることが重要です。一口に遮光カーテンといっても色々な種類があり、どのようなものを選べば良いのかわからない人も多いのではないでしょうか。
遮光カーテンは色々な等級があり、それぞれに異なる特徴を持ちます。これは、遮光性能試験方法により3つの等級にわかれていて遮光1級は99.99%の遮光率を持つもの、外からの光をほとんど通しません。さらに、遮光1級には5段階に細分化が行われていて、タグへの表記が義務付けられているようです。遮光2級は遮光率が99.80%以上99.99%未満、遮光3級は遮光率99.40%以上99.80%未満などの違いがあります。遮光カーテンは外からの光を遮る効果がありますので、部屋の中が暗くなりがちですから遮光率のことを考えて選択することも大切です。
日光をなるべく室内に入れない、これも室内での予防法になるわけですがクーラー扇風機の活用はいずれかを利用するものでなく併用することが大切です。エアコンを入れて扇風機を回す、これだけで室内での予防法に効果を与えてくれますし扇風機で室内の冷気をかき回せるため電気代の節約効果への期待も高まります。一般的に、エアコンを25度くらいにセットして生活をしている人など、扇風機を回せば室温を27度くらいにしても十分快適な空間にすることもできますい、エアコンの設定温度を2度上げるだけでもかなりの節約効果を期待することができるわけです。
室内の涼しい部屋に1日中いる、これは汗をかかない状態になり体温コントロール機能がおかしくなる原因に繋がることも少なくありません。家の中でじっとしていると、お腹が空かないなどの理由で食べなかったり量を極端に減らしてしまうなどのケースもあるのではないでしょうか。水分補給と食事をとることも、室内での予防法に欠かせない要素です。ちなみに、人間は寝ているときに500ミリリットル程度の汗をかくといわれていますが、朝起きたときに喉があまり渇いてない場合でも体内の水分はかなり減っていることを覚えておいて、必ずコップ1杯の水でも良いので水分補給をする、そして1日の始まりはしっかりとした朝食からでもあり、水分補給と食事をとることが重要です。また、朝起きたときだけなく寝る前や夜中にトイレで起きたときなど水分を補給しておけば体内の水分量を確保できる、これにより熱中症のリスクを下げることができます。
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