人間には寿命が存在しますが、その寿命の長さは生まれつき決まっているとも言われています。原因を見ていくと、①運動不足がその原因とも言って良いでしょう。ただ人によっては全く決まっていないと述べる人もあり、正確なところはわかりません。一般的には、おおよそ決まっていると言われていますが、絶対にその決められた時に命がなくなるわけでは無いとの解釈が普通になっています。つまり、大体これぐらいまで生きることができるだろうと決まってはいるものの、その人の行動の仕方次第で多少前後する可能性があると解釈してよいかもしれません。

具体例を述べると、例えば自分の寿命が70歳位だとします。普通に生きていれば、それぐらいの年齢になると命の灯が消えていき、70歳くらいになるといよいよどこかで灯が消えることになるでしょう。しかしその人の生活習慣等を改めれば、あと5年から10年ぐらいは長生きできる可能性もあるわけです。逆に、生活習慣が悪く食べ物やストレス等の問題によりもう少し早く命がなくなってしまうケースも考えられます。

人間が寿命を迎える可能性は今のところ100%と言われています。それにもかかわらず、普段から人間がそのことを考えないのはできるだけ考えないように意識しているのかもしれません。また人は意外と楽観的なのかもしれないわけです。いずれにしても、この年齢までしか生きることができないと言われたならば、その人は絶望するかもしれません。そうなった時、あの時もっと健康的な生活をしていればと後悔をするものです。

そこで、せっかく人間には寿命があるのならば、先立つ後悔をした方が良いともいえます。つまり、自分が寿命を迎えたことを意識してもう一度今から長生きするように生活を変えていくのです。まず寿命を長引かせるために必要な事は、運動することと言えるかもしれません。言い換えれば、運動しっかりしていなければ2倍以上のリスクで人生が短くなると考えた方が良いです。学生のうちは運動していても、運動によりリスク減を意識することを大人になってから理解できなければ、本当に人生が早めに終わってしまいます。そのため、毎日定期的に運動することが必要です。

特に社会人は、電車やタクシーあるいは自動車といった便利なものばかりに囲まれておりなかなか運動する機会は無いですが、必ず1週間に4回ぐらいはそれなりの運動するべきです。死亡率50%リスク減を考えるならば、1日あたり5キロぐらい歩いた方が良いかもしれません。簡単に言えば、一駅分は電車に乗らず歩くことです。都会の場合は1駅の距離が2キロ程度しかないケースもありますが、その場合には往復とも1回ずつ歩くかあるいは帰るときだけ2駅分まとめて歩くなどの運動が必要です。
可能な限り運動していれば、心臓疾患60%減や癌30%減、そして糖尿病58%減などが実現できます。ただ、毎日続けるのが大変なため、その場合には自分1人の力ではなく人の力を借りることが必要です。例えば、自分にとって大切な人と毎日5キロ以上歩くと約束をすることです。大切な人と約束をすれば、その約束は簡単には破ることができないでしょう。

次に重要な事は、②孤独を感じることを避ける事といえます。これは、できるだけ一人暮らしを避けようといった話になるわけです。一人暮らしをする人と家族で暮らしている人は、いろいろな要素はあるものの寿命が10年以上違うと言われています。実際に男性で一人暮らしをしている人は、70歳にならずになくなっている人が多くなります。一方家族と一緒に住んでいる男性は、70歳以上生きる可能性が高くなるわけです。これは食事の問題などもあるかもしれませんが、やはり周りに人がいないと人間は孤独になり、少しずつ気力が衰えてしまうものです。特に高齢者になると仕事を辞めてしまった場合、完全に孤独になるわけで、それが寿命に直接つながりその人の人生が短くなる可能性があるでしょう。

それ以外に重要な事は、③睡眠不足を可能な限り減らすことと言えるかもしれません。あるデータによれば、睡眠不足の人は寿命が短くなると言われています。この睡眠不足に関しては、実は睡眠が短いからといって必ずしも命が短くなるわけではないと言われているほどです。いわゆる、寝ている時間が長ければ良いわけではなく、逆に寝ている時間が短ければ命がすり減るわけでもありません。どちらかと言えば、睡眠の質が大事になります。例えば7時間位寝ている大人であっても、毎日ストレスを溜めて夢の中で会社の上司に叱られているような事態が発生した場合、良い睡眠だったとは言えないはずです。また、体調が悪く何度も夜目覚めている場合には、いくら7時間眠ったとしても実質的に4時間ぐらいの睡眠時間と変わらないかもしれません。

一方で、毎日5時間ぐらいしか眠れない人であっても、その睡眠の質が深く熟睡しているならば、決して睡眠不足になっているとは言えません。そのため、長時間寝るのではなく睡眠の質を大事にするべきです。