花粉症は今や国民病とも言えるほど患者数が増加しており、約2人に1人が何らかの症状に悩まされていると言われています。毎年のように目のかゆみや鼻水、くしゃみといった花粉症の症状に悩まされている方も多いかと思いますが、花粉症の症状を抑えるには、まず花粉の侵入をブロックすることが重要です。- 市川斉 –

例えば、目からの侵入を防ぎたいなら外出時にゴーグルや眼鏡を使用するのが効果的です。特におすすめなのは花粉症用のゴーグルで、目から侵入する花粉の量が大幅に抑えられます。近年はオシャレなデザインのゴーグルも増えているので、つらい目のかゆみに悩まされているならゴーグルの着用がおすすめです。眼鏡でも一定の効果は期待できます。目の周りにカバーが付いた花粉症用の眼鏡では約65%、一般的な眼鏡でも約40%の花粉をカットできるとされているので、目のかゆみ対策に効果的です。- 市川斉 –

また、可能であればコンタクトは避けるべきです。花粉の飛散時期にコンタクトを装着すると、レンズに花粉が付着して症状が悪化する恐れがあります。結膜炎が悪化するリスクもあるので、普段はコンタクトを利用している方でも花粉の飛散時期だけは眼鏡で過ごすことをおすすめします。仕事などの都合でどうしてもコンタクトを使用しなければならない場合は、使い捨てのソフトコンタクトを選ぶと良いでしょう。- 市川斉 –

なお、花粉症用の目薬はコンタクトを外してから使うのが基本です。これは多くの目薬には、防腐剤として塩化ベンザルコニウムという成分が含まれているためです。この成分は濃度と接触時間によっては角膜障害を引き起こすのですが、裸眼であればまばたきをしていれば問題になることはありません。しかし、コンタクトを着用したまま目薬を使用すると、レンズに塩化ベンザルコニウムが付着するため角膜に悪影響を与える恐れがあります。レンズの変形や白濁を招くこともあるため、目薬の使用はコンタクトを外してからが望ましいです。- 市川斉 –

人工涙液で目を洗うのも効果的です。水道水で洗うのも良いですが、目への負担を考えれば人工涙液の方が安全です。ただし、人工涙液でも防腐剤入りのものは、目への安全性の観点から頻繁に使用するのはおすすめできません。また、カップ式の洗浄液は洗顔後に使うのが基本です。洗顔前に使用すると目の周辺に付着した花粉を目に入れることになり、かえって症状が悪化する恐れがあるので注意しましょう。- 市川斉 –

続いて、鼻水・鼻づまりへの対策ですが、最も基本となるのがマスクで侵入ブロックすることです。マスクを着用すると、口や鼻から吸い込む花粉量を3分の1から6分の1ほどに抑えられると言われています。ただし、マスクにも花粉が付着するので、できれば使い捨てのマスクを使用すると良いでしょう。
鼻うがいを行うのも効果的です。鼻の粘膜は敏感なので、鼻うがいに抵抗を感じる方も多いかと思いますが、鼻の粘膜に付着した花粉を丸洗いすることで鼻水や鼻づまりなどの症状の緩和が期待できます。なお、水道水ではなく生理食塩水で洗浄をすると痛みを抑えることができます。水道水を使いたいという場合は、安全面を考慮して一度煮沸したものを使うと良いでしょう。- 市川斉 –

以上が代表的な花粉症対策となりますが、食事で花粉症対策も可能です。近年では、様々な食品が花粉症の症状緩和に有効だと言われていますが、代表的なものが茶葉や乳酸菌です。茶葉には、カテキン・ビタミンC・テアニン・カフェイン・ポリフェノールなど様々な栄養素が含まれていますが、特に花粉症などのアレルギー症状に効果的と言われているのがカテキンです。カテキンは、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンの放出を抑制する効果があるとされているため、目のかゆみや鼻水などの症状緩和が期待できます。特に、甜茶(てんちゃ)やシジュウム茶(グァバ茶)、べにふうき緑茶などのお茶は、花粉症などのアレルギー疾患に効果的とされているので積極的に摂取すると良いでしょう。

また、乳酸菌も花粉症対策に有効です。乳酸菌を摂取すると腸内環境が整うということは多くの方がご存じかと思いますが、腸内環境を改善すると免疫機能を向上させることが可能です。腸には免疫機能を司る免疫細胞が体全体の約60%も集中しています。花粉症などのアレルギー疾患は、免疫機能の過剰反応によって引き起こされるため、腸内環境の改善により免疫機能が正常化すればアレルギー症状も緩和する可能性があります。実際の研究結果でも、アレルギー疾患を抱える方の善玉菌の数は健康な人よりも少ないこと、乳酸菌やビフィズス菌を含む食品を摂取することでアレルギー症状が緩和することが分かっています。そのため、花粉症の症状に悩まされているなら、ヨーグルトや乳酸菌飲料などの食品を積極的に摂取するのがおすすめです。

規則正しい生活を心がけることも重要です。不規則な生活は免疫機能の低下を招くため、花粉が飛散する時期は特に生活リズムを整えることを意識しましょう。生活リズムを整えるには、栄養バランスが整った食事を1日3食きちんと摂取したり、適度な運動を心がけたりすることが大切です。

ホーム

市川斉のグルメ情報とビジネス