冬は空気が乾燥することからインフルエンザ、風邪といったウイルスが飛び交い、完成しやすくなる傾向があるので対策が必要です。
また新型コロナ時代においては更に重要性が高まるので、感染症対策を知っている人も今一度再確認することをおすすめします。
インフルエンザや風邪に感染する人が冬に多い理由は、これらのウイルスが低温・乾燥に強いこと、そして人の免疫力が低下することが挙げられます。
ウイルスは、高温多湿の夏よりも低温低湿の冬に強い傾向で、そこに粘膜の乾燥や免疫力の低下が加わり感染しやすくなると考えられています。
その為、冬の感染症対策は換気が基本で、空気中に浮遊するウイルスの数を減らすことがポイントとなります。
ただし換気をするだけでは空気が余計に乾燥してしまったり、室温の低下による免疫力の低下が避けられないので、合わせて加湿をすることが重要です。
加湿器を設置して使用するのも1つの方法ですが、燃料の燃焼に応じて水分が発生する、石油ストーブを使う方法もあります。
石油ストーブなら部屋を暖められるので、乾燥対策と合わせて一石二鳥です。
低温・乾燥に強いインフルエンザ、風邪の感染症対策の効果的な方法ですから、石油ストーブや石油ファンヒーターの使用を検討する価値は高いといえます。
加湿器、あるいは石油ストーブに共通して注意が必要なのは、換気不足による湿度の上昇とカビの発生です。
インフルエンザや風邪、新型コロナ対策のはずが、カビを発生させて肺などの呼吸器を傷めてしまっては本末転倒ですから、定期的に室内の空気を入れ替えることが大切です。
寒いからといって換気を怠ると、ウイルスが部屋中に充満することになりかねませんから、やはり意識的に空気を入れ替える必要があります。
寒い冬に素早く換気をする効果的な方法としては、2箇所の窓を開けて空気の通り道を作るやり方があります。
ポイントは対角線に位置する窓を開けることと、空気を排出する出口の方を少し大きめに開ける点です。
そうすることで早く、効率的に部屋の空気を入れ替えることが可能となります。
窓が1つしかない場合は、換気扇を回しながら窓を少し大きめに開けることで、同様に空気の入れ替えを促進できます。
インフルエンザや風邪、新型コロナといったウイルスは、空気中に少なくとも3時間は生存するといわれています。
つまり、最低でも3時間に1回以上は空気を入れ替えることが重要で、低温乾燥対策を組み合わせることで感染症対策の相乗的な効果に期待が持てます。
厚生労働省の基準では、1時間に2回以上の頻度で窓を開けたり、空気を入れ替えることが推奨されます。
ただ、窓は全開でしかも30分に1回ですから、寒さによる不快感の発生もあってあまり現実的ではないです。
狭い場所に複数人がひしめき合う密閉空間なら別ですが、一般家庭であればそこまで厳密でなくても良いと思われます。
専門家の中にも、厚生労働省の基準は厳しいという人が少なくないので、1時間に2回以上はあくまでも参考程度に捉えるのが良いでしょう。

現実的には朝昼晩の1回ずつ、2箇所の窓開けで5分から10分程度空気を入れ替えるくらいが丁度良いです。
扇風機やサーキュレーターを併用するやり方はより効果的な方法ですし、時間短縮にも繋がるはずです。
とはいえ、時間が長過ぎると今度は室内の乾燥が進んでしまいますから、湿度計を設置して数字を確認しながら窓開けするのがおすすめです。
快適な湿度は季節によって異なりますが、冬は乾燥によって肌寒く感じやすいので、やや高めの60%くらいが目安となります。
60%以上だとカビの発生が気になりますし、逆に40%を切ると粘膜に良くないので注意です。
60%なら低温・乾燥に強いウイルスも弱まる上に、空気中を長時間舞うことがなくなるでしょう。
改めて冬の感染症対策を確認すると、インフルエンザも風邪のウイルスも低温・乾燥に強いのが特徴で、粘膜が乾いたり免疫力が低下する冬は人にとって大敵だと分かります。
対策方法は勿論、室温を上げて乾燥を防ぐことですから、加湿器や石油ストーブで対策するのが有効です。
ウイルスは咳や飛沫から空気中に飛ぶので、定期的に空気を入れ替えることも必要となります。
効果的な方法は2箇所の窓開けで、対角線上に開けることで空気の通り道ができます。
頻度は高くなくても良いですが、最低でも1日3回以上は毎回10分程度空気を入れ替えたいところです。
最適な時間というのは、外気温や風の強さにもよるので一概には言えませんが5分以上は必要でしょう。
少しでも早く空気を入れ替えたいなら、扇風機やサーキュレーターとの併用が正解です。
加湿器を使う場合は部屋の中央を選び、床上30cm以上のところから水蒸気が吹き出すように設置すると効果的です。
しかし、加湿しっぱなしだと湿度が上がり過ぎてしまいますから、湿度計を確認しながら使用したり、寝る時は電源を切るのが無難です。
水はこまめに取り替えないと雑菌が繁殖したり、カビが発生して健康を害する別の問題が生じるので、清潔な状態で使用するように心掛けましょう。