疲労回復に役立つ栄養素

疲れがなかなか取れないと感じたら鉄分を摂って持久力アップを目指しましょう。鉄分はヘモグロビンを構成している成分で、ヘモグロビンは酸素を体中に運ぶ働きを持っています。よって鉄分が不足すればヘモグロビンも少なくなり、効率良く酸素を供給することができなくなります。

市川斉 健康に役立つ栄養素

鉄分不足は疲労感の要因になるため、しっかりと補給すれば体が必要とするエネルギーを作り出して持久力を高めることにつながります。鉄分はレバーや赤身肉、乳製品に多く含まれています。小松菜などの緑黄色野菜からも摂れますが、植物性鉄分より動物性鉄分の方が吸収効率が良いです。またビタミンB1で疲労感を解消するという方法もあります。

日々の食事ではご飯やパン、麺類などから多くの糖質を摂取しています。糖質は体を動かすのに欠かせないエネルギーとなりますが、お酒の飲みすぎや偏食などが原因で糖質エネルギーに変換できない状況に陥ると疲れやすい身体になるため注意が必要です。

ビタミンB1は糖質をエネルギーに変換する時に使う栄養素で、疲れやすさの他にも食欲低下といった夏バテのような症状が出たら不足している可能性があります。忙しい人やスポーツをしている人は体をよく動かす分、糖質エネルギーの消費が激しいので不足しやすいです。

ビタミンB1は豚肉から多く摂取することができます。日本人が好んで食べる白米は精白される過程で栄養素が損なわれています。米ぬかの部分にもビタミンB1は多く存在し、精白される前の胚芽米や玄米を食べるのも効果的です。ビタミンB1が分類されるビタミンB群の中には、他にも疲労回復に役立つ栄養素があります。

それがビタミンB2でお酒や脂っこい食事が好きな人は、特に摂取したい栄養素です。ビタミンB2でスタミナアップできる理由は、糖質と脂質、タンパク質が代謝されエネルギーに変換される時に使われるからとされます。成長期に欠かせない発育ビタミンでもあり、レバーやうなぎ、納豆を食べて摂取しましょう。

疲れが溜まって風邪など体調不良を引き起こす心配がある場合は、タンパク質で免疫機能アップがおすすめです。人間の体に備わっている免疫機能の中には、キラーT細胞と呼ばれるものがあります。これは体内に侵入したウイルスなどの異物を撃退する重要な免疫細胞で、適切な量のタンパク質を摂ることでたくさん作られます。普段簡単な食事で済ませてしまう人は、ゆで卵やヨーグルトなど良質なタンパク質をプラスすると良いです。