糖尿病とは膵臓から分泌されるインスリンがうまく分泌されないことによって、血糖値が上がってしまいさまざまな合併症を引き起こす可能性がある病気です。糖尿病の種類には、2つの種類があり、2型糖尿病とは、最も一般的な糖尿病になり、大人になってから発症することが多いという特徴があります。
若い年齢の方でもなることがありますが、40歳を過ぎた年齢の方が多く発症します。糖尿病になる要因はさまざまあり、食生活の乱れや生活習慣の乱れなどが原因になることが多いです。
肥満の傾向にある方が糖尿病になる確率が高くなり、ジャンクフードを好んで食べる方やカロリーが高い食べ物が好きな方などが、肥満になるケースが多く、血中のコレステロール値が高くなる高脂血症になっている場合があります。2型糖尿病の治療方法は主に投薬を服用します。食事制限も内服薬と同時におこなう必要があり、栄養士が決めた1日の摂取カロリーを守って食事をすることになります。
糖尿病の食事管理は、1日の摂取カロリーが1200カロリーから1800カロリーが望ましいといわれています。糖尿病の食事は単位表記されていて、80カロリーを1単位で数えます。1ヶ月の平均の血糖の数値がわかる血液検査のヘモグロビンA1cの数値を定期的に測定をして、血糖コントロールをおこなっていきます。飲み薬で血糖が下がらない場合は、インスリン不足であるため、インスリン注射をおこなうことになります。
インスリン注射は自分で、インスリンを注射して体内に入れる注射です。糖尿病の主な症状は、疲労感や、皮膚の乾燥によって引き起こるかゆみ・手足の感覚が鈍ったり、チクチクしたりする・頻尿・感染症によくなる・性機能の問題など多くの症状が現れてきます。けがをしたときに傷の治りが遅くなったり、空腹感や、のどがすぐに乾くなどの症状が現れる方も多いです。このような症状が現れたら医療機関で検査をうけることで早期発見につながります。
1型糖尿病の原因がよくわかっていないのですが、膵臓がインスリンを一切作ることができなくなっている状態です。1型糖尿病では、膵臓移植などをうけるか、血糖測定をしながら生涯にわたって1日数回のインスリン注射をしなくてなならなくなります。1型糖尿病は、なんらかの原因で、膵臓の一部が破壊されていて、インスリンが分泌できない状態であると考えられます。
糖尿病は合併症が怖い病気になります。糖尿病の3大合併症は、網膜症・腎症・神経障害になります。網膜症は糖尿病性網膜症といわれて、高い血糖が続くことで、血管がぼろぼろになり、目の奥にある血管が出血する病気です。初期の頃は症状がないのですが、進行すると視界がかすんだり、視野がせまくなったりします。眼科では眼底検査をおこなって目の奥を調べて出血が認められたら糖尿病網膜症と判断していきます。
放置したら失明するおそれがあるので、糖尿病と診断をされたら、早い目に眼科の診察をうけた方が良いです。失明の原因の1位が糖尿病性網膜症といわれているので注意が必要になります。糖尿病性腎症とは腎臓の機能が低下して尿中のたんぱく質が大量に出てしまう病気で、むくみなどの症状が出てきます。尿検査で尿中アルブミンを測定していきます。腎臓の機能が低下すると人工透析をおこなわなければならないことがあるので、血糖コントロールが大切になります。糖尿病性神経障害は、高血糖が続くと末梢神経がダメージをうけて、神経障害が引き起こります。主に足の指や手の指がピリピリしたりジンジンするような症状が現れてきます。
進行をすると痛みなどがでてくる場合があり、さらに進行をすると、手足の感覚がなくなっていきます。手足の感覚がなくなってしまうと、怪我をしたときに気づきにくくなり、その傷口から細菌に感染をして細胞が壊死してしまうことがあります。細胞が壊死をすると手足を切断しなければならない場合もあるので、糖尿病の方は、定期的に手足のチェックをおこなったり、怪我をしないように気をつけることが必要です。合併症はその他には、水虫などの皮膚疾患なども引き起こる場合があります。糖尿病を予防方法は?適度な運動が非常に大切になります。肥満から糖尿病になることが多いので、運動をすることが有効です。
肥満になると糖尿病だけではなく、高血圧症や高脂血症などの生活習慣病にかかるリスクが高くなるので、運動をすることは大切です。食生活も見直す必要があります。高カロリーなものや野菜不足などは、栄養バランスが偏ってしまうので、注意が必要になります。太っている方なら白米を少しにしたりして、腹八分目が理想になります。偏った食事ではなく栄養バランスのとれた食事をすることで糖尿病の予防効果が期待することができます。糖尿病は普段の生活を見直すことで予防することができる病気になるので、規則正しい生活を送ることが望ましいです。
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