インフラ老朽化や空き家やジェンダー平等や労働力不足や異常気象や大震災やハラスメントやネット上の誹謗中傷や食品ロスなど、日本が抱える社会問題は数え切れないほどたくさんありますが、その中でも最も大きな問題と言えば少子高齢化社会の加速です。年金制度は破綻寸前でこれから物価が上昇したとしてももらえる金額が上がる保証はどこにもなく、投資信託や株式投資や不動産投資や国債やiDeCoやNISAや純金積立や先物取引やFXなどで資産運用をしながら、国民一人一人が自立して自力で老後資金を作らなければならない時代に突入しています。

医療技術が発達して人間の寿命が長くなるのは喜ばしいことですが、ただ長生きするのではなく健康寿命を延ばすというのが、人生100年時代における国民全員のテーマになりつつあります。そこで重要になってくるのが老化予防を意識した健康な体づくりです。年に一度は人間ドックやがん検診や歯科検診や生活習慣病予防健診を受けて自分の体の状態を把握する、食物繊維やビタミンやミネラルやタンパク質などの栄養素をバランスよく摂取し暴飲暴食は避けて腹八分目のヘルシーな食事を心がける、ウォーキングやヨガやラジオ体操やジョギングや筋トレやストレッチや筋膜リリースやピラティスなどのワークアウトで太らないようにする、プチ贅沢やストレス発散や十分な休息やデトックスを意識したメンタルヘルスケアを講じて精神状態を良好に保つ、禁酒や禁煙にチャレンジするなど健康な体づくりにおいてやるべきことは数多くありますが、十分な睡眠時間を確保してその日の疲れをしっかりと取り除くというのも大事なことです。

睡眠は重要な生活習慣であり、子どもにとっても大人にとっても重要な健康対策の一つです。加齢による睡眠の変化を感じているという方も多いのではないでしょうか。悪い睡眠の例についてですが、睡眠時間は長めにとっているはずなのに体感的に睡眠が短いと感じる、毎朝スッキリと目覚めることが出来ず体も頭も心もどんよりとした重苦しさがあり疲労回復が難しい、寝つきが悪くベッドに入ってから眠りにつくまでに何時間もかかってしまう、夜中に何度も目が覚めて熟睡することが出来ず毎朝目覚ましが鳴る前に起きてしまうなどがあります。

高齢者の有病率が高い過活動膀胱や睡眠時無呼吸症候群や高血圧症などの病気が悪い影響を与えていることも多く、加齢に伴い睡眠の質は低下しがちです。しっかりと眠らないと疲れもストレスも蓄積されて自律神経のバランスが乱れますし、食べたものがきちんと消化吸収されず身にならないという問題もつきまといます。日中にインプットした記憶を夜寝ている間に脳に定着させるという機能も果たせなくなり、疲労感や倦怠感と相まって仕事のパフォーマンスが低下するという悩みとも隣り合わせです。質が低い睡眠は百害あって一利なしです。

睡眠による老化防止効果・健康効果を得たいなら、積極的な対策を講じて質の良い睡眠に導きましょう。良い睡眠とは入眠がスムーズで一度寝付いたら朝まで目を覚ますことが無い熟睡状態であり、良質な睡眠がとれた日の朝は目覚めたときのスッキリ感や爽快感が違います。今日も一日頑張ろうという晴れやかな気持ちになれるはずです。質の高い良い睡眠をとるために日常的に取り組むべきことについてですが、外から差し込む陽の光に眩しさを感じて起きてしまうのを防ぐために寝室には外光をシャットダウンできる遮光カーテンを取り付ける、些細な物音に敏感な場合は耳栓を装着して就寝し振動タイプの目覚まし時計を使用する、体が沈み込み過ぎないベッドマットレスや首の骨にフィットする枕や肌触りの良いブランケットなど寝具にこだわる、間接照明や空気清浄機やエアコンや除湿機や加湿器を駆使して寝室環境を快適に保つ、就寝前は安眠の妨げになるような行動をとらないなどがあります。

安眠を妨げる就寝前のNG行動は、食事やアルコール・カフェインの摂取やブルーライトを浴びることや体温を上げる入浴・運動などです。食事は最低でも寝る3~4時間前までには済ませておくべきですし、お酒やコーヒーは覚醒作用があるので控えるべきです。緑茶や紅茶にもカフェインが含まれていますので、カフェインを含まないハーブティーやルイボスティーなどの飲み物を選んで安眠に備えましょう。ホットミルクを飲むのもおすすめです。乳製品にはトリプトファンが含まれており、飲むと睡眠導入を助けてくれる神経伝達物質のメラトニンの分泌が活性化されます。ブルーライトはパソコンやタブレットやスマートフォンやテレビの画面から放出されますので、寝る前はそれらに触れないようにするのが理想的です。

体温が上がると寝つきが悪くなりますので、入浴や運動は就寝の2時間前までに終わらせてしっかりと体温が下がったタイミングでベッドに入るというのがベストです。ちょっとした工夫で睡眠の質は一気に向上します。日頃から安眠対策を心がけた生活をして、若々しくて健やかな体を維持し続けましょう。

市川斉の健康ブログ