これから先示名目とした夏がやってきます。そんな時に汗の対策をぜひともしておきたいものです。高温多湿の日本だからこそできる限りのことはしておきましょう

 

体温調節:体温が上がると、皮膚の汗腺から水分を出して、気化熱で体温を下げる仕組みです。暑い環境や運動などで体温が上がると、汗をかきます。

精神性発汗:緊張や不安などのストレスによって、交感神経が刺激されて汗をかくことです。手や足、脇などに多く見られます。

多汗症:手のひらや顔・頭部・脇・足のうらなどの限局した部位に多量の発汗が見られる疾患です。交感神経が興奮しやすいことが原因と考えられます。

病気:糖尿病やバセドウ病などの内分泌系の疾患や、更年期障害などのホルモンバランスの乱れによって、汗をかくことがあります。

 

汗かきの対策は、以下のようなものがあります。

 

有酸素運動:ゆっくりといい汗をかくことで、汗腺を鍛えてサラサラの汗にすることができます。毎日20~30分程度、ウォーキングなどをするとよいでしょう。エアコンに頼りすぎない:エアコンの設定温度が低すぎると、汗腺の機能が衰えてベタつく汗になります。エアコンは27℃くらいに設定しましょう。

入浴法:高温の湯で全身浴すると、悪い汗になります。半身浴や手足高温浴をすると、いい汗がかけます。入浴後はエアコンで急激に体を冷やさず、自然に体温を下げましょう¹。

食生活:肉類や脂っこいものは控えめにし、ショウガや酢などの血行促進や代謝向上に効果的な食材を取り入れましょう。また、大豆製品などのイソフラボンやビタミンC・Eなどの抗酸化作用のある食材もおすすめです。

制汗剤:制汗剤は肌に密着させることで効果的です。日焼け止めと併用する場合は、制汗剤を先に塗りましょう。また、汗を拭き取ってから制汗剤を塗ることでニオイを防ぐことができます。

制汗剤とは、汗を一時的に減らすことができるものです。 収れん剤という、肌を引きしめて汗をおさえる成分や、汗腺をふさいで汗を抑える成分が含まれています。 過去には塩化アルミニウムという成分が使われていました。
制汗剤には、デオドラントタイプとアンチパースピラントタイプの2種類があります。デオドラントタイプは、汗の臭いを抑えるためのもので、アンチパースピラントタイプは、汗そのものを抑えるためのものです。
制汗剤には、肌に刺激を与えないようにするために、アルコールフリーや無香料などの商品もあります